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飼い主さんのひとりごと。(その8)   イタリア人気質。

今日、震災地方では雪が降り被災者の方達が寒さに震えながら夜を過ごしているのかと思うととても胸が痛みます。寒さによって体調を崩す方もこれから出てくることでしょう。
一日も早い物資の到着を祈るばかりです。

災害発生当時、イタリア人はモチロンのコト、アメリカや中国、南アフリカ・・・・世界中のお友達からお見舞いのメッセージをいただき本当にうれしかったし、励まされました。
でもね、最近のイタリアの報道にアタマ来てんだよね、私。ひと言で言うと「大袈裟」。
心配性のイタリア人気質てんこ盛りの報道。津波による被災よりも「原発」による放射線量の
過剰なまでの反応。計画停電が実施されて多くの企業が社員を自宅待機にさせているので
東京は普段より人が少なめなのを「みんな被爆を恐れて南西方面に移動!」ですよ!!
実際に親戚などを頼って関西・九州方面に行かれた方もいらっしゃるコトでしょう。
でも関東地方以北に住んでいる人が全員移動したわけじゃないでしょう?実際に私の家族は
東京で落ち着いて生活しています。
普段の生活に比べて少々の不便さはあるかもしれませんがそんなコト被害に遭われた方達のコトを考えたら何でもないハズ。福島原発の放射線の放出量だって心配だけど自分を犠牲にして第一線で日夜頑張っていらっしゃる方達がいるコトを私達は知っている。
その方達の無事を祈りつつ「大丈夫!日本は絶対に立ち直る!」って、みんな頑張っている。
それなのにイタリアでのこの異常なまでの報道・・・・。
でもイタリア人は1986年にチェルノブイリで起きた原発事故の被害者でもあるので(長い間
牛乳が飲めなかったり野菜・果物も食べれなかったとのコト。)放射能汚染の恐ろしさを知って
いるのも事実。

イタリア人は心配性だ。ビックリするくらい心配性だ。コレはある意味イタリアのオトコどもが
「マザコン」と言われる所以でもある。
イタリア人の親は子供に何かあってはいけない・・・と、先へ先へと親が何でもやってしまう。
結果、「子供」が「大人」になっても「子供」のままなのである。
またイタリア人は愛情いっぱいだ。私のコトを知っている人達はココロから私の日本の家族の
コトを心配してくれて、本当にありがたい。
でもちょっと待て、これって度が過ぎると単なる「おせっかい」になるから安心できない。
あ、「おせっかい」と思うのは日本人の私達であって彼らは全くそんなコト思ってませんよ。
みんながみんな私に「日本の家族を状況が落ち着くまでコチラに呼びなさいよ。」と
言うのである。私が「まあ、私の家族もイロイロと事情があるし、そうカンタンには・・・・。」
なんて言った日にゃ~大変っ!!「なんで?なんで?人体に悪影響を及ぼす原発事故が
発生したんだよっ!」と、日本の家族を呼ばない私が変人扱いされる毎日・・・・。
挙句の果てには「私=日本=原発事故」の式が成り立って「あの原発事故ってどうなのよ?」
とか訊いてくる無神経なヤツまで出てくる始末・・・・。
さすがにアタマに来て「アインシュタインじゃないからわからんっ!じゃあアンタ原子力について
何か知ってんのっ???」と答えておきましたけど。
またこのようにコチラが強気にでると一瞬タジタジになるのもイタリア人だったりする。
これも全て心配性所以なのだ。
この状況下、福島の原発で働いている人達を「本当のサムライ」なんて絶賛しているけれど
危険を覚悟で発電所の中に入るイタリア人なんてまずいないと思う。
実際に彼らもそう言ってるし。そんな人達にとやかく言われたくないよ!!
もうお願いだから私のコトは放っといてっ!!
・・・・・日本人が持っている「距離感のある思いやり。」イタリア人に求めるのはまず無理っ!!
と思ったruggineさんでした。



※アメリカ政府が福島原発半径80km圏内に住んでいるアメリカ人に非難するように勧告しました。日本政府との合意の下ではなくアメリカ政府独断の採決だそうです。
みなさんも今後の情報に十分お気をつけ下さい。

最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。



飼い主さんのひとりごと。(その8)   イタリア人気質。_d0170140_5344154.jpg

はっ?ナニか???

by ruggine | 2011-03-17 05:32 | ひとりごと  

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